Boeing CEO James McNerney氏

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Boeing CEOのJames McNerney氏のトークがあった。今日の午前中のStrategyのクラスでBoeing vs. Airbusのケースを扱ったばかりで、Boeingの抜け目のない戦略についてディスカッションしたばかりだったので、一体どんな人がBoeingを率いているのか大変興味があった。

McNerney氏は航空業界のエキスパートでは決してない。1975年にHBSを卒業してから、P&G、McKinsey、GE、3Mと渡り歩きながら昇進を繰り返し、2005年からBoeingのCEOに就任した。全く違う業界を歩んでいるのは、彼がジェネラリストだからであり、彼の存在はジェネラリストでもビジネスの世界で成功できることを証明している。

競争相手からは恐れられる存在なのは間違いないが、今日は元セクションメイト(現HBS教授)が聞き手だからか、和やかな雰囲気でトークは進んだ。以下は印象に残った言葉。

 

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・所属する会社にいつまでも残るつもりで働き、いつでも辞められるように準備しておきなさい。

・常にハイスタンダードを意識すること。しかし、先ず大切なのは、ハイスタンダードがなにを意味するかを知っていること。

・35~40歳までは実質的なリスクは無い。就職先に迷ったら、報酬ではなく経験を選びなさい。しかし、謙虚でないと新たな経験も血肉とならない。

・50歳を超えたら、次がラストチャンスだと常に思いながら決断をしたほうがいい。本当のラストチャンスはいつか来るのだから。

 

リーダーシップ

・リーダーにとって致命的なのは孤立してしまうこと。チームがあなたに対して正直に話してくれるかは、結局リーダーであるあなたのチームに対する姿勢に関わっている。「トップは孤独」など言って逃げてはならない。

・ジェネラリストが新たな環境に飛び込むと、古株のエキスパート達から疑惑と不信の目が向けられる。しかし、急ごうとせず、1人ずつと話して、少しずつ受け入れてもらうしかない。

・”Failure is a breakfast of champions” (適切な訳が思いつかない。。。)

 

いつも思うのだが、トークを振り返って内容を纏めようとすると、どれも抽象的で当たり前のことを言っているように感じられる。おそらくトークの内容自体は、至極当たり前のことを言っているからだろう。しかし、深い経験と成功体験を持っている人をそれを語ると、言葉の重みが違ってくる。そして、オーラのあるリーダーが語ると、何事も天からのお告げのように聞こえてくる。McNerney氏は、様々な経験と確固たる自信に裏付けられたメッセージを発し続けることで、世界に散らばる20万人のBoeing社員を導いているのだろう。

 

 

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起業の進捗状況

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1月から取り組んでいるFIELD3という実践型授業が、そろそろ佳境に入ってきた。内容としては、1チームに5000ドルの資金と2ヶ月間が与えられ、なにかビジネスを起業し売上を立てよ、というものだ。(詳しくは過去のエントリーをご参照いただきたい)

我々のチームは、「グループディナーを簡単に設定できるウェブサイト・アプリ」の開発を進めている。HBSでは毎晩のようにグループディナーが設定されるが、現状はGoogleDocのサインアップシートを全体Emailで流す、というかなりマニュアルな方法が取られている。これでは参加者管理も難しいし、インボックスはこの手のメールで溢れてしまう。それを、1つのウェブサイトでグループディナーの作成から管理まで行えるようにし、さらにOpenTable(レストラン予約サイト)やFacebookのAPIを組み込むことで、ウェブサイト上から予約や告知も簡単にできるようにした。収入源としては、OpenTableのアフィリエイト収入と広告収入を予定している。HBSで上手くいったら、他の大学にも展開しようと目論んでいる。

startupこの2ヶ月で億万長者になるかと思っていたが、実際はなかなか簡単にいかない。フォーカスグループインタビューを行うことで、需要が当初予定していたほど無いということが分かってきた。ウェブサイト開発は、元グーグル出身者が中心となり、インドとベトナムのベンダーと早朝と夜中にテレカンを繰り返しながら進めているが、キーとなる機能が開発できないことが分かった。フランス人のチームメイトは就職活動(インターン)に専念するため、ミーティングになかなか来なくなってしまった。2週間に一度、アントレ経験のある教授とステータスチェックしているが、当初想定のスケジュールからジワジワと遅れ始めている。

それでも、ビジネスプランが評価され2500ドルの追加資金をもらったり、セクション内でセールスピッチをしたところ「絶対使いたい」と言ってくれた人達が何人もいたりと、なんとか前に進んでいる。次のマイルストンは4/23 Launch Dayで、この日までに有望な結果が残せなかったら廃業になってしまう。この日を生き残ると5/14 IPO Dayまで事業を継続することができ、なかでも優秀なビジネスはベンチャーキャピタリストの前でプレゼンする機会が与えられる。

どこまで行けるか分からないが、ノーリスクなのでいろいろ試しながら楽しくやっていきたいと思っている。

 

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One Harvard

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夕方から “One Harvard: Lectures That Last”というイベントがあった。これはハーバード大学の大学院が集まって構成されるHarvard Graduate Council主催のイベントで、各大学院から1人ずつ教授が出てきて、今ホットなトピックを10分ずつプレゼンするという内容。会場は、ハーバードヤード(中庭)のすぐ傍にある巨大なMemorial Churchで荘厳な雰囲気だ。TEDのようなイベントという告知内容だったので、とても楽しみにしていた。

One Harvardハーバードには、大学院だけでも12スクールあるらしく、Divinity(宗教)、Design、Arts and Sciences、Engineering and Applied Sciencesなど、存在すら知らなかったスクールもあった。プレゼンの内容も、人種差別、難民政策、義務教育、都市デザイン、公共医療、インセンティブシステム、など多岐に渡った。ビジネススクールで学ぶ内容とはかけ離れていて、どれも新鮮だった。

しかし、残念ながらどのプレゼンも関心が持てなかった。最初は畑違いだからだと思い、敢えてノートを取り出して興味深く聞こうと思ったけどダメだった。内容がかけ離れすぎているため興味が持てないのか、レクチャー形式がいけないのか分からないが、とにかく聞いていて興味をそそらない。スクールを代表するだけあって、どの教授にもカリスマ性がありプレゼンも上手いのだが、1時間半ほど聞いたところでついに退室した。

ビジネススクールキャンパスへの帰り道、まだ肌寒い夜風にあたりながら考えた。朝から晩までビジネスのことを議論し続けるうちに、それ以外の物事への関心が薄くなってしまったのだろうか。全く新しいことを学ぶ謙虚さが無くなってしまったのだろうか。それともただ単純に面白くなかっただけだろうか。

ビジネススクールだけチャールズ川の反対側にあることもあり、普段は他のスクールとの交流はほぼゼロだ。これはとても勿体無い。今は1年目を乗り切ることに精一杯だが、2年生になり余裕がでてきたらもっと頻繁に川向かいと交流しようと思った。

 

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「沈黙は金」の本意

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私は基本的には昔のことはことごとく忘れるタイプだが、小学校の校長先生が「沈黙は金なり、雄弁は銀なり」という内容のスピーチをしていたことは不思議と今でも覚えている。調和と気遣いを重んじるいかにも日本っぽい言葉だが、少し調べてみると、元はイギリスの思想家トーマス・カーライルが残した言葉らしい。最初はどのようなコンテクストで使われたのかしらないが、今でも英語でも”Silence is Golden”という言葉はある。

奥歯に引っかかった魚の骨のように、この言葉はいつも引っかかっていた。現代社会において、沈黙が金であることは稀である。特に欧米では、喋ったもん勝ちなところがあり、内容はそこそこでもとにかく口がデカイ奴が台頭していくように見える。HBSはその権化で、成績の50%が授業の発言なので、沈黙していると金どころか落第する。日本では状況はやや違って、ビジネスシーンのおいて立場ある人は敢えて沈黙することで存在感を見せつけることもある。軽率に口を開くのはよくないとする風潮すらある。しかし、沈黙と雄弁どちらが金かといったら、それは日本においても雄弁ではないだろうか。

speak upこの言葉が、元々イギリスから生まれたのだとしたら、その背景にはあまりにも喋りまくる文化があったのではないか。つまり、(今のHBS生のように)とにかく思いついたことを喋り続けることを目的とする人達が多く、それでは深い内容の話ができないので、「相手の話もちゃんと聞けよ」という意味でこの言葉が生まれたのではないか。根拠の無い完全な憶測だが、実際にHBSでも”Listen to Others”だの”The most powerful skill as a manager is to listen to others”だの良く言い聞かされる。

しかし、もともとそこまで議論好きでない日本人にとっては、この言葉は当てはまらないだろう。国内においては静かにしていてもいいのかもしれないが、海外にでると日本人はもっと喋らないといけない。特にビジネス・政治のリーダーたる人は、国際的な舞台で喋り続けないといけないだろう。英語ができないというのは問題外で、そんなリーダーは世界に出ないほうがいい。今回、アジア開発銀行元総裁の黒田氏が日銀総裁に選ばれたのも、国際発信力を狙ったところがあると見ている。

かくいう自分も決して喋るほうではない。しかし、授業中の発言、バーでのバカ話、道ですれ違う際の他愛もない会話などで、意識して話すようにすることで、だいぶ変わると信じている。まずは、喋り続けることを貫いて、必要の応じてダイヤルバックすればいいだろう。おそらく、沈黙も雄弁も金なのだ。自分の足りないほうを強化し、臨機応変に切り替えていくのがベストなのだと思う。

 

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実は地球は丸い

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地球は丸い。エイプリルフールのネタではなく、(赤道付近がちょっと膨らんでいるのを除いては)本当に真ん丸だ。

そんなことは小学生のときに習う内容だが、長い間にわたり平面の地図を見るのに慣れてしまい、忘れたわけではないけど、いつのまにか意識しなくなったような気がする。

先日、東京からボストンに飛ぶ際に、LA経由にしたら、東京ーLA12時間、LA-ボストン5時間と、計17時間も飛ぶ羽目になってしまった。直行便は13時間ほどなので、4時間分も無駄に飛んだことになる。チケットを取る際は、そこまで意識しなかったのだが、同じ乗換えであればトロントやバンクーバー経由のほうが断然短距離なのだ。今日Google Earthで地球儀を回していて、改めて地球が丸いことに気付いた。ちなみに、アメリカからインドに行くには北極圏を通るのが最短距離だし、日本からブラジルに行くのだって北極圏経由が最短距離だ。平面の地図では想像しがたいルートだ。

flat earth ship_300x300世の中には「平面の地図」が溢れている気がしてならない。実際はもっと複雑なんだけど、便宜上簡易化しているうちに、いつのまにか簡易版が全てだと思ってしまう。ニュースだって、本当は多面的で膨大な情報を、主観的に編集して簡易版を伝えているに過ぎない。ビジネス書やビジネススクールの授業だって、言葉にできない経験則などを、無理やりに活字やレクチャーに落とし込んでいる。

脳のキャパシティーやコミュニケーション手段が限られているヒトは、これからも「平面の地図」を使い続ける必要があるのは仕方ない。しかし、外部からの情報を平面的に捉えるのに慣れてしまうと、その裏に隠れた多面性やニュアンスを見逃して、安易な結論に達してしまう。ときどき地球儀を回して、地球が丸いことを思い返すのが大切な気がする。

 

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SA Cares Day

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今日は土曜日だがSA Cares Dayというコミュニティボランティアをする日だった。参加はオプショナルで私のセクションからは25名くらいが参加した。ボランティア内容は抽選で決まり、直前まで明かされないのだが、私のセクションは公園美化というなんとも地味な内容が当たってしまった。どうせなら学校やフードバンクなど、人と触れ合うものが良かったのだが、文句を言っても仕方ない。眠い瞼をこすりながら、朝8時にキャンパスを出発した。

20130330_104736_400x300公園美化ボランティアはとてもよく企画されており、現場に着くと公園課の人が待っていて早速ブリーフィングした。我々のミッションは、繁殖しすぎている野生のバラの一種を撲滅させ、歩道の両脇を耕し、草花が生えるよう種を撒くことらしい。次々とトラックで運ばれてくる器具を手にとり、無心で作業に取り掛かった。バラの棘に攻撃されながらも、3時間も作業をすると見間違えるほどキレイになった。撒いた種が生えるのは1ヶ月後とのことなので、機会があればまた見に来て見たい。

アメリカではボランティアはとても身近な活動である。教会の影響もあるのだろうが、日常生活にボランティアが組み込まれている感じがする。HBSのセクションメイトはボランティアに参加するだけでなく、NPOなどを立ち上げて長期的にやっている人も多い。この点、日本はもっと見習うべきだと感じる。

かくいう私も普段はあまりボランティア活動はしないのだが、今日みたいな単純労働でも地域に貢献するのは大変気持ち良い。行くまではメンドクサイのだが、その場に着いてからは楽しく、終わってからは充実感がある。アメリカに居る間になるべく多くボランティアを体験し、その仕組みや内容を見て、日本に戻ったら何か始めてみようと思う。

 

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伝説的バスケコーチ

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伝説的バスケコーチと言われるBob Hurleyのトークに言ってきた。Coach HurleyはニュージャージーにあるSt. Anthony高校のバスケコーチである。St. Anthony高校は低所得層で家庭に問題のある生徒が多いもかかわらず、大学進学率が100%というから奇跡である。そして、この進学率に大きく貢献しているのが、Coach Hurleyが率いるバスケ部というから驚きだ。

Coach Hurleyのトレーニングは厳しくて有名で、彼自身によればコーチングスタイルはbenevolent dictator(善意ある独裁者)だという。基礎トレーニングに忠実で、単純なドリルを延々と繰り返す。どんなに疲れきっていても、小さなミスをしたらコーチの怒号が飛ぶ。卒業して何十年も経った卒業生によると、彼のその後の人生でもSt. Anthonyのバスケ部以上に厳しい経験は未だしたことがないという。そのかわりCoach Hurleyが率いるバスケ部は、貧乏高校にもかかわらず、過去40年で27回も州優勝している。卒業生にはNBAでプレーしている人も多い。これほどの手腕を持つコーチであれば、潤沢な資金を持つ高校や名門大学からオファーがひっきりなしだろうが、Coach Hurleyは40年以上にもわたりSt. Anthonyで教えている。

coach hurleyCoach Hurleyは、生徒にバスケスキルだけでなく人間性も叩き込む。厳しいルールを設けることでアルコール・ドラッグから生徒を遠ざけさせる。家庭に問題があれば家庭訪問をして親と直接話す。練習を通して集団行動や規律を叩き込む。そして勝利体験をさせることで日頃の努力が報われることを覚えさせる。そうしてCoach Hurleyの元から巣立った低所得層の生徒は、スポーツ奨学金を得て大学に進学し、就職し、家庭を築き、立派な社会の一員となる。

そんなCoach Hurleyは、常日頃から2つの行動をするように気をつけているという。

1つ目が、悪いことは忘れること。生徒がミスを犯したら怒るが、その後はすぐ忘れる。トレーニング中に険悪な雰囲気になっても、翌日からは何事もなかったように接する。いつまでもグタグタと引きずらず、次へ次へと進む。毎朝、フレッシュなマインドで起きて、白紙にスケッチする。

2つ目が、その日会ってから15分以内になにか褒めること。小さなことでもいいから、なにか褒める。そしてその人が良い雰囲気で1日を始められるようにする。その後は鬼コーチになってもいい。しかし、翌朝はまた褒めて1日を始める。

Coach Hurleyの語るリーダーシップには、複雑なフレームワークや美しい言葉は無い。しかし、それらは40年間に渡ってやんちゃな高校生を教え、彼らの人生を大きく変えてきた経験に裏付けられるものだ。Coach Hurleyが教えた生徒は、卒業して何十年経っても彼を訪れてくるという。そして、現在65歳のCoach Hurleyは4歳の孫が高校生を卒業するまでは、現役コーチを続けるつもりだという。彼の人間性の深さは底知れない。

 

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支える役割

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最近フェースブックで「良いストーリー」をシェアするのが流行っているらしい。ホームレスの人を助ける話とか、夫婦が病気で失った子供の誕生日をディズニーランドで祝う話とか、「お涙頂戴」的なストーリーが毎日何件もニュースフィードに流れてくる。読んだり読まなかったりするのだが、今日は面白いのが流れてきたので紹介したい。

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FB Storyオバマ大統領がミシェル夫人とレストランに食事に行ったときのこと。席に案内される際に、レストランのオーナーがシークレットサービスに耳打ちした「ミシェル夫人とプライベートでお話してもいいですか?」。数分後に戻ってきたミシェル夫人に対してオバマ大統領は、オーナーの用件はなんだったのかと聞いた。

ミシェル夫人:「彼とは高校の同級生で、当時彼は私にぞっこんだったのよ」。

オバマ大統領:「それではもし君が彼と結婚していたら、君は今頃この美味しいレストランのオーナーになっていたんだね」。

ミシェル夫人:「いいえ、私が彼と結婚していたら、彼は今頃大統領になっていたわよ。」

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この話の真偽は分からないが、十分あり得る話だと思った。しっかりした基盤無しには、その上に何を立てても砂上の楼閣だろう。大成する人には必ずそれを支える家庭があると思う。結局は赤ちゃんと同じで、いざとなったら戻れる安全基地があるから、未知の世界に探検に出て、新しい挑戦が続けられるのだ。アメリカの大統領だって例外ではないだろう。

しかし、そんな基盤となる家庭を支える役割を女性のみに求めるのは間違いだ。残念ながら世界のリーダーの大半は男性で、女性はそんな男性を支えるのが一般的な役割とされている。もちろん生物学的な違いはあるにせよ、家庭は男女がお互いに築いていくべきもので、時と状況に応じてメインロール・サポートロールを変えていくのが理想であろう。近い将来、ファーストジェントルマン(?)が出るような世の中になってほしい。

 

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ボストニアン研修生

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あまり知られていないが、実はボストンはなかなかいい街だ。人口400万人というちょうどいいサイズで、大抵のものは揃っているにも関わらず、大都会の喧騒はなく自然が多い。アメリカ合衆国発足の地であり、伝統や歴史を大切にする文化が根付いている。研究系大学も多く、東海岸のシリコンバレーと言われるほどベンチャーも盛んである。大都会が恋しくなったら飛行機で1時間(電車・車で4時間)でニューヨークだ。真冬は寒いけど、それ以外の季節は心地よい。そしてなによりアメリカ4大スポーツが楽しめる(野球のRed Sox, バスケのCeltics、アメフトのPatriots、ホッケーのBruins)。

DSC01831_400x300そんなCelticsの試合をセクションメイトと観にいった。キャンパスからTD Gardenというアリーナまでタクシーで20分ほど。仕事帰りのボストニアンが、スーツからチームのTシャツに着替えて応援にきていた。家族連れも多い。売店に並んでいるときに話しかけた30代くらいの男性は、初めて息子とバスケ観戦に来ているのだそうで、とても嬉しそうにしていた。2万人以上収納できるアリーナは、平日だというのにほぼ満席で、Celticsがいかにボストニアンに愛されているかが分かる。国歌斉唱は地元の盲学校の中学生が歌い、タイムアウト中は小さな子供達のスローイングコンテストを行い、ハーフタイムは地元のダンススクールの子供達が踊っていた。とことん地域密着型である。

住み始めて9ヶ月。この街が少しずつ好きになってきた。きっと卒業する頃には第4の故郷になっているだろうか。ボストン発のビールであるSam Adamsも今のうちに堪能しておかないと。。。

 

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世界にインパクトを与える窓拭き

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window washer2今朝何気なくFacebookを見ていたら、クラスメイトが右の写真を投稿していた。ピッツバーグ小児科病院で、スパイダーマンやバットマンなどの格好をした人達が窓拭きをしている写真だ。ユーモア溢れるこのアイディアは、この病院の窓拭き掃除員の提案だったらしい。病気や怪我で苦しんでいる子供達にとっては、少しの間だけでも入院していることを忘れるような時間だっただろう。朝からなんとも心温まる写真だった。

HBSのミッションステートメントは、’We educate leaders who make a difference in the world”であり、ここでは洗脳するかのように「世界にインパクトを与える人間になれ」と毎日言われ続けている。そこには多少の傲慢さがあるのは否めない。しかし、9ヶ月間もそのような環境に浸かっていると、良くも悪くも「自分はどのように世界にインパクトを与えていこうか」と考え始めるようになる。社会的意義の高い仕事に就こうか、ボランティア団体を立ち上げようか、大企業や政府を内側から変えていこうか。どこにニーズがあって、どこにチャンスがあるだろうか。

しかし、そんなに難しく考えることはないかもしれない。この窓拭きスーパーヒーローズのように、身近なことでも周りの人に大きなインパクトを与えることは十分可能なのだ。尊敬するある指揮者が自身の成功を次のように定義していた「私の成功の定義は資産価値や地位ではなく、自分の活動を通して何人を笑顔にすることができるか、だ」。これから何人を笑顔にできるだろうか。

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